バル・デ・オジャリア


店は小さいけれど、オープンで入りやすく親しみやすい雰囲気、これぞスペインバル。
スペインなんて行ったことないけれど。

Bar_de_ollaria


シェリーはかなりの種類が常時あるらしく、指定してくれれば出すと言われるものの、銘柄でビシバシ頼めるほどシェリー通じゃないし、基本おまかせ。
飲みたいタイプを選び、重めだの軽めだの頼んだ料理に合うヤツだの適当に言うが、どれもいい感じのを出してくれる。
初夏の外気を感じながら飲むには、程よく冷えてるのがこれまたウマイ。

もちろん料理もよくて、本日のタパスを次から次へと、つい頼んでしまう。
この日は「亀の手」とか珍しいものまであった。
味は甲殻類と貝類の合いの子、表皮は爬虫類ライクで亀の手とは良く言ったもんだ。
定番料理も、ハモンイベリコは本場さながら目の前で肉塊から切り出してくる本格派。
そして、看板メニューであるオジャは当然欠かせない。
こんだけ飲み食いしといて、あれも食べたいこれも飲みたいと、欲が止まらねえ。

Jamon Iberico de Bellota


見た目オンリーのオシャレ店なんかじゃなく、ここは中身も真っ当な本物。
前を通りかかって席が空いてれば、必ず一杯ひっかけていきたい店。
絶対に一杯じゃあ済まないけどな。

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ライオン 銀座7丁目店


この日は他の店で飲む約束してたんですけど、蒸し暑くて喉乾いたし、偶然にもすぐそこにライオンあるし、「じゃ、少し寄ってく?」てなことで。
目当ての店よりも最寄駅よりも、ライオン近くに集合場所を設定した、私の作戦勝ち。

生産現場であるビール工場の次は、消費の現場ビヤホールって訳じゃないですが。
なにしろサッポロ工場見学以来、私の信仰神は「ヱビス様」なのだから仕方ない。
醸した麦の液体を飲み交わし五穀豊穣祈願する神聖な儀式は、努めて行うのが教義。

Yebisu


ブーツグラスで飲めるのは二階だけ という張り紙に思わず階段を登ってしまったけど、そういや今まで一階ビヤホールしか眼中になく、二階レストランはたぶん初めて。
ビヤホールの賑やかさも捨てがたいが、個室でゆっくり飲るのもいいもんだ。

ここに来たら是非飲みたかったのがありまして、一つは「白穂乃香」。
酵母が入った無濾過タイプで、小麦の香りと大麦のコクを持つハイブリッド。
和食系も視野にいれた方向らしく、確かに悪くない。
バランス調整が進めばもっと良くなるだろうし、自分自身も飲み慣れてみないと。
このタイプは面白いから定番になるまで長く続けて欲しい。今後に期待大。

Ginzalion1


も一つは「ヱビススタウト・クリーミートップ」。
飲食店専用の新製品ということだが、おそらく中身は販売契約終了した元「ギネス」。
この味とクリーミーな泡を今後一切製造しないのは、そりゃ勿体ないですよねー
またここみたいなビールの扱いが良い店で飲むからか、ギネス以上に好印象だったり。
他に、いつものヱビス各種やらエーデルピルスやら飲み、ご満悦。

Ginzalion2


サッポロのいいところは、本格ビールにこだわり、樽生も白穂乃香からヱビススタウトまで幅広く取り揃えていること。
そして、こうした直営店を数多く持ち、口に入る直前まで管理の行き届いた良質なビールを提供していること。
単一メーカーのビールばかり扱っていながら、今やこれだけ高品質で多様なものを楽しめるのがサッポロライオン。 その最高峰こそ銀座7丁目ライオンなのだ!

さて次行く時は、唯一の心残りである一階メニューの「紙カツ」に生ビールだぞい。

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京葉線沿線王国巡り


まずは新習志野駅下車、ビールの王国に入国。
「サッポロビール 千葉工場」でございます☆

Sapporo


十年ほど前に見学して以来だが、ビールと機械が好きなら二度三度来ても楽しめる。
物凄いスピードで正確に製品が出来ていくさまといったらもう。 工場萌え〜
特にビール工場は、王冠や缶の形状にしても瓶のリユースや衛生管理や検査技術にしても長年の工夫の集積であり、ほんの十年前と比べたってさらなる進歩が見られる。
ビール数千年の歴史と人間の叡智、それが現在も高度に進化し続けてる実感。
やっぱ、ビール工場には感動があるなあ。※ただし好きなビール銘柄に限る。

見学後は、お楽しみの試飲。
昔は工場内が涼しくてビール気分盛り上がらなかったけど、今回は暑いぐらいでビール飲むのに絶好のコンディション。「寒いから上着必須」とまで言い切った私の立場は…
ビールクラッカーだって、堅さも苦みもソフトになってた。 時代は変わるんじゃよ。
変わらないのは、出来たてエビスが時間内に好きなだけ飲めるという有り難い話。
ほんとありがたや。 自然に尊敬と感謝の念が湧いてくる。
今後はいっそうのサッポロビール信者となって、一番の贔屓にさせていただきますぞ!

Yebisu


当然、これだけで満足するわけがなく、その足で「千葉ビール園」へ。
「エーデルピルス」が目的だったけど、ジンギスカンも意外に良かったり。
生ビールのお供に生ラムは頼んでおくべき。 手もみ!塩漬!

Sapporobiergarten


お次は舞浜駅下車、言わずと知れた夢の王国へ。
といってもネズミさんの領土には足を踏み入れず、王国の端っこに用事がありまして。

しかし、ここも十年以上のご無沙汰だけど、想像以上に領地が拡大してますな。
なので全く必要ないのに、思わずモノレール乗って外周一周しちゃったが、こうして回りから全景を眺めてると正に王国。

そして、イクスピアリまでもが、巨大な城下町と化しているし。
と、その中にビアレストラン発見。ビール工房併設で正真正銘舞浜地ビールですって。
こんなとこでも出来たてビールが味わえるとは。さすが夢の国。

店名は「ロティズ・ハウス」、銘柄は「ハーヴェスト・ムーン」。
全種類飲んでみたい欲張りさんなので、「テイスティングセット」を注文。
控えめでない量の「ひかえめフライドポテト」を貪りつつ、ごきゅごきゅ飲む。
これがピルスナー系からダークエール系まで、どれも好みの味で正直驚いた。
ここ旨え!俄然ファンになっちゃった♪ サッポロビール信者、速攻で寝返る。

Harvestmoon


とかやってたら、開演時間にあわや遅刻寸前。
ここでのお目当ては、「ZED」です。

Zed_2

「劇仕立てのサーカス」みたいなもの?という認識のみで観に来て、それは間違いじゃなかったが、完成度とスケールは予想を超えていた。
「演出で目先を変えたサーカス」的な、不自然だったりチャチだったりじゃ決してなく、全てのパフォーマンスは物語に必然のもの。
実際、人間離れした超人達なので、人に在らざる異世界の住人を演じるのにこれほど適した役者達はいない。
演劇とダンスとサーカスと体操と音楽と舞台装置が渾然一体となり、人間の身体を極限まで使った表現の数々に度肝を抜かれる。

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いやはや、充実した一日だった。
日常を離れ、圧倒されるほどの別世界を覗いてくるのは、ホント楽しい。
しばらくしたらビール工場にまた行ってみたいし、ZEDは席を変えてもう一回ぐらい観たいし、ネズミの王国も久々行きたくなってきた。訪れたい王国はまだまだある。
近場でこれだけの大旅行が出来るなんて、うれしいねえ。

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ビジネス街のカレー屋2店


つまらない出張だと昼食ぐらいは好き勝手したいので、意地でもカレーを食す体制。
今回は、有名店ながら未訪のカレー屋がターゲット。


一日目昼は、麹町の「AJANTA」。
入ってすぐのカウンターへ腰掛けると、目の前にプレミアムモルツのサーバーが。
午後のお仕事がなければ、迷わず飲んでいるとこだぜ。
昼食持ち帰りの客もひっきりなしに来るが、そちらは食券方式らしくうまく捌いている。

チキンとキーマのカレーペアにナンを選択。
ランチにしては上物。 チキンは骨付き。 キーマは汁気なしだが、これはこれで。
ナンは熱々というほどじゃないのに、軽く驚くぐらい生地が美味しい。
やや甘で白パンにも似た味はそれだけ食べても充分旨いし、持ち帰ってタンスに仕舞っておきたいぐらいだ。
ただ、価格はちと高いかな〜 立地を考えるとしょうがないかな〜
でも生ビールが飲めてたら、そんなの気にならなかったんだろうな〜

Ajanta1Ajanta2


二日目昼は、市ヶ谷「パク森」。
昔々に定休日で空振りした旧本店は既になく、初来店は市ヶ谷店へ。
定番中の定番「パク森カレー」をノーマルで注文。
これも今はなきカレーミュージアムの味と比べると、やはり実店舗のほうがイケてる。
ドライカレーとカレーソースのダブル攻撃は、マイルドなれど味わい深い。

が。
正直物足りなさも残る。具体的にはカレールーよりも白飯のほうが勝っている感アリ。
しかしこれは万人向けということで、あえてカレーのパワーを抑えてるから、このベースにトッピングと辛さ調節し、カスタマイズで自分好みの味を探っていくものなのだろう。
次回は、思いつくままに乗っけてみるべし。

Pakumori


こーゆーとこの店はさすがですな。
慌しい昼時だって淀みのない応対でサッとすぐ出てくるし、決してレベルも低くない。
毎日毎日大勢の客によって磨かれてきただけはある。
磨かれて角はとれても、個性を失わないのがいいね。

近くに来たら、また寄ってみましょう。

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サンク・オ・ピエ


6月6日に雨がザーザー降ってきて〜♪
というわけで、かわいいコックさんのいるサンクオフ。


まずは、シメサバならぬシメアジと、ホタテのタルタル。
酢等で爽やかな香りと酸味を巧みに付加しつつ、カヴァを合わせてさらに爽快。
空豆にカブに新玉葱といった旬の野菜達のバックアップまで受け、この高温多湿なジットリした空気を吹っ切り、スッキリさせてくれる一皿。

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タコのトマト煮 & 小エビのブルギニヨン。
こんな小品ながら、実はタコとエビの魅力が凝縮された二つの小宇宙。
ブルギニヨンバターについちゃ、エスカルゴのみならず貝類やいろんなものが合う というのは、今までに証明されてきた訳ですが。
エビがここまで合うのなら、もうブルギニヨンはエビでいいだろ と思えてくるほど、エビエキスの溶け込んだ油の異常な旨さが他を凌駕する。
旨味系魚介の双璧がタッグ組んでガチンコで来たら、無条件降伏ですわ。

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マグロのタルタルステーキ。 ほぼネギトロっすね。
ネギトロと違うのは、さすがに長葱でなく代わりに玉葱やケイパーとかを薬味とし、トロでなくマグロ赤身+オリーブオイル。
これによって、口当たり滑らかで味わいは軽く円やか。

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そしてタルタルステーキに必須のフライドポテトもお付けして、ドリンクはロゼワインという、お得なバリューセットになっておりま〜す☆
なんだか奇妙な取り合わせだなぁ と思いつつ、交互に飲み食いするとスルスル入ってしまい、どこまでもハマり込んでいく底なし沼。
このロゼが梅酢みたいなニュアンスあるんで、油脂たっぷりのものをサッパリ食べさせるからなんでしょか。 こいつぁ危険なものを知っちまった… メタボ的に考えて。

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メインは、直球ど真ん中のポークステーキ。
グリルされたクセのない豚肉に、イタリアンパセリソースで脂っぽさを感じさせないし、付け合わせのサヤエンドウは甘くシャッキリと。
こんなステーキなら、2枚でも3枚でも食べられる。って、これも危険過ぎ!

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最後は、マンゴーソルベ。
ソルベっちゅーより、マンゴーそのものの如き、濃密な南国果実の香りと味。
それが、こってりねっとりと舌にまとわりついては溶けて消えてゆく。
冷たくて食べやすくて甘味酸味香気が鮮烈。こりゃいい。

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さて。
こちらは全然気にしてなかったけど、この時季に魚介ということもあり、慎重過ぎるほど臭気を抑えてあった印象。
今時分に限ってはこれが実に効果的で、抵抗を全く感じず食欲はいや増すばかり。
料理は油タップリなのに食べやすく、ワインはどれもアルコール感なくて飲みやすく、いつの間にやら相当なカロリーとボリュームが腹に収まっているという寸法。

料理屋泣かせの梅雨時だとて、テンション上げまくりの料理達。さすがです。(ノ゚ο゚)ノ


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億万長者への道

私のような庶民が億万長者になるとしたら、「宝くじ」の一択。
年に数千円も投資しているため、そろそろ大当たりして億万長者にジョブチェンジする日も近く、今からその大金の使い道に頭を悩ましているところだ。


で。
しかしこれ、買いに行くのも引き換えにいくのも面倒なんで、もっとラクに出来ないかと思ってたら、「BIG」なるものの存在を教えてもらった。
ネットで簡単に一口から買え、一等は最高6億円。
代金はネットバンクの口座から自動引き落とし、当選金もそこに自動振り込み。
こりゃラクチンに大儲け。 ビバ!IT時代。

Big


さっそく、数年使ってなく残高0のネットバンク口座にお金を振り込む。
ところが振込用口座は変更になっていたらしく、取引銀行から何とかしてくれと連絡。
どう転んでも手数料がさらに発生するという説明に、いまいち納得出来ないまま話聴いてたら、とにかくキャンセルにせよ変更にせよ、書類を提出して下さいと。


「ATMかネットからの操作で変更は…」「出来ません。自筆の書類が必要です。」


「せめてそちらから書類様式をメール添付とか…」「出来ません。FAXのみです。」


おまえのようなクソ虫に選択権なぞない!ぐらいの勢い。

私ごときが大変失礼しました! 仰るままやるであります! サー!イエッサー!


 既に今まで電話でのやりとり数回
  ↓
 テストFAX届く
  ↓
 届いたか電話で確認
  ↓
 本番のFAX届く
  ↓
 電話でレクチャー受けながら記入
  ↓
 不明な箇所は他へ電話しまくって確認
  ↓
 記入書類をFAX送信
  ↓
 電話で最終確認
  ↓
 変更手続き完了


IT時代に脈々と受け継がれる伝統儀式なのか、はたまた、振込失敗した愚か者に科せられる罰ゲームか。
資本主義社会の厳しいイニシエーションを受け、大人の階段を一つ上った気がした。
この後、ネットバンクのパスワード認証でもさんざん苦しんだことは言うまでもない。

お金を稼ぐってのは大変なことなのだ。ラクして儲けようなんて笑止千万。
つまり今回のこれこそが「金を稼ぐ苦労」ってヤツで、大金持ちへの通過儀礼なのか!

億万長者に、また一歩近づいた!

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「東のエデン」TVシリーズ終了

Eden


やはり真のエンディングは映画に引っ張ったんで、めちゃ気になりますなー

思うツボだけど、こりゃ映画観に行っちゃうなー

ついでに、TVシリーズのビデオまで買っちゃおうかなー

やっぱ今買うなら、DVD版じゃなくてBlu-ray版だよなー

Blu-rayドライブ持ってないから、観られないけどなー


Creammelonpan

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サンク・オ・ピエ


本日のお酒はニコラ・フィアット。 何度も登場しているが、何度でも讃える逸品。
大概のシャンパンって、甘口は甘さがベタッとしてボンヤリした印象だったり、辛口はシャープ過ぎて甘味以外も削ぎ落とされ痩せ細った印象だったり。
ニコラ・フィアットのブラン・ド・ブランは、いろんな花が咲いたかの如き複雑で甘〜い香りに、芯があってバランスのとれた味、後口は甘くなくキリッと締めてくれる。
これぞ、これこそシャンパーニュ。

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しかも今回これ一本じゃあ、ござんせん。
さらなる上位に位置するのが「ニコラ・フィアット キュヴェ パルム・ドール・ロゼ」。
花だけでなく様々な果実味も加わって、とても解析出来ないぐらい香りの洪水。
またシャンパンロゼは渋味だけ浮いてしまいがちなとこを、他とうまく調和させ取り込むことで大きな魅力になっている。
華やかさあり落ち着きもあり、ひとまわり大きく広がりが感じられますのう。

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脇をこれほどの実力派で固めるだけあって、主役の料理は当然スゴイんです。
まずは、生ホタテのタルタル。
オリーブやらアンチョビやらチコリの苦みが加わり、これにあのシャンパンも加わった華麗さといったら、ホタテが御神体として祭り上げられ後光が差してるかのよう。
また、生ハム、空豆、ブイヨンのよく滲みた筍と、この時期に食べたいものが集まって、こりゃ嬉し過ぎますぞい。

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これはなんていう料理なのだろう。 とにかくオマールのうまいやつ。←なんだそれ
オマール爪肉にエビ味噌が絡み、エビカニ好きのハートを鷲掴み。
既にこんなにメロメロにされてんのに、実はまだ前哨戦なのであった。(つづく)

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前回までのあらすじ : オマールの指(爪)先一本で軽く翻弄された我々の前に姿を現したものとは…

オマールの本体キター!
ブリッブリな尻尾の身が。 巨大なハサミにみっちり詰まった爪肉が。
一粒で二度おいしい、エビとカニのいいとこどりな超絶美味究極合体甲殻類。
これをより素晴らしくするのが、やはりオマール自身から作り出されたソースなのです。
そして、この料理のためにあるかのようなシャンパン。 まさに至福。

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ダークチェリーソースのフォアグラソテー。
フォアグラに甘いフルーツソースは鉄板だし、パルム・ドール・ロゼの香りに最も近いのがダークチェリーなのであって、もう当たり前のようにしっくりくる。
フォアグラ&ダークチェリーの派手な味が第一波でドーンと来て、その波が過ぎていくと、繊細な味や香り成分がいくつも立ち上がり余韻を残す。

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ロニョン・ド・ヴォー。 仔牛の腎臓です。
食感は、ハツや砂肝ほど堅くなく、レバーほど柔らかくない。が、歯ごたえ有り。
コリコリというかプリプリというか。コリプリぐらい?
味は腎臓だからいかにも臭みありそうだけど、素材と処理が良く嫌な味は皆無。

とはいえ、内臓系。
さしものニコラ・フィアットでも対抗出来るのかってーと、出来ちゃうんだなこれが。
奥底に微かな渋み苦みを持つとこが共通項となって、深い部分で共鳴し合う。
アスパラ!新玉葱!筍!と、野菜達もただの添え物とは言えんぐらい元気で美味。

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今年も来ました! 筍ご飯の出汁茶漬け。
この鰹出汁の濃厚さとクセのなさは異常。 旬の筍の力と相まって満足度も異常。
とっくに満腹ではあるのに、その状況で今欲しているものをズバッと当ててくる。
こういうのまで出されちゃうから、他の店行かなくなっちゃうんだよなあ。

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アプリコットタルトとハチミツソルベとプリン。
甘いものは別腹。とは至言。
充分に満腹・満足しきっているところの細かい細かい隙間に染み渡っていき、これにて完全完璧に完成。

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今回は本来が筍目的でそれには期待以上答えてくれたうえ、パルム・ドール・ロゼやらロニョン・ド・ヴォーとも出会い、これらが見せてくれた味の世界の広がりに感動した。
未知の美味に驚き、既知の美味はますます好きになる。
これだからやっぱり、他の店行かなくなっちゃうんだよなあ。

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サンク・オ・ピエ


本日は、いきなり日本酒でスタート。
ぽかぽか陽気の昼間っから冷酒。 ヤバいぐらいにイイわ〜
「奈良萬」って酒屋で見かけるけど、飲むのは初めてかな。
しっかり系ながら重たくもなく、食中酒として期待持てる。


とりあえずのお通し(笑)は、ホタルイカの酒盗和え。 なんと酒盗をこう使ってきますか。
新鮮ピチピチなホタルイカなのに、沖漬や塩辛のような深みをも併せ持つ。
小っちゃいホタルイカが熟成した旨味のオーラを纏って、滲み出る大物感。
しかし、魚介内臓系を増強した結果、ほとんどの酒と相性悪い難物でもあり、こいつには日本酒こそが最良のパートナー足りえる。
ここで日本酒を出す以上、生半でない必然性ある組み合わせ持ってくるとこはさすが。

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リンゴ〆鯖にホタテにサーモンにラディッシュ&バター。
これまた素敵な取り合わせ。 魚介相手なら、ずっと日本酒のターン。
ただ、香りの華やかさという点じゃ日本酒は弱く、故に吟醸というものも生み出されたわけだけど、こうして料理の側から香りを付加していくという手法に、なるほど!と感心。
リンゴなら日本酒の香気成分にも近いし、〆鯖が双方を仲介して違和感なし。
これは参考になるなあ。 今後の日本酒との付き合い方に幅がでそう。

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日本酒の相方なので「焼鳥」と呼ぶけど、タダモノでないプレ・ジョーヌの極上焼鳥。
体が黄色くなっちゃうくらい味が詰まってる鶏肉を、最高の状態で焼き上げてあるから、噛み締めた時の満足感が違う。
地鶏レバーの塩漬けも、ネットリと絡みつくようなコクがたまらない。

これが日本酒ともよく合って… と思いきや、もう酒なくなってた。(´・ω・`)
急遽、次のワインまで出動して皆一安心。(`・ω・´)
絶品の肴に手酌酒は、ブレーキのない自転車で坂を下るが如く。

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パルマ産生ハム&自家製生ベーコンのサラダ。
桜色のお肉、同じく桜色で微発泡の淡い刺激と甘味あるワイン、緑鮮やかで味爽やかな野菜、とっても春らしい組み合わせ。
生ハムと生ベーコンが競い合い、野菜とワインが肉達の競演を盛り立てる。
「生ハムサラダ」が真の実力だすと、これほどにドラマチック。

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そしてアサリといえば、アサリの蒸し煮。
「煮る」と旨味成分の溶出、「焼く」と加熱ムラや身が堅くなる、などの欠点がない「蒸し煮」こそ、アサリを活かす至高の調理法かと。
貝殻の中に封じ込められたまま高温蒸気で全体を熱せられ、パクッと殻が開いた瞬間を捉えてるから、身がプックリ柔らかく仕上がっている。

調味料の類を加えず、アサリだけな筈なのに、ここまでの味が出る不思議。
これこそ日本酒で試してみたかったけれど、こうしてニンニクやタイム入ると、途端にこーゆーミネラル効いた白ワイン恋しくなるのがまたまた不思議。

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イカ墨のアロスいいねー
パエリアもいいけどアロスは炊き込みご飯的で、米一粒一粒にいっそう味染み込んでる感じ。「イカと帆立とグリーンピースのスペイン風煮込み」と一緒にいけば、イカ丸ごと以上の旨味。
イカに敬意すら抱く。 ほんに味のあるお方…

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デザートは、イチゴムースとカシスソルベ。
イチゴムースの、ほんのりした甘さ香り柔らかさ。今頃の気分にピッタリ。
最後は、カシスソルベが甘酸っぱ冷たくビシッと締めてくれます。

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今回はまるで居酒屋風メニュー。 そんでもってやはり日本酒のインパクト強し。
これは目先の変わったことで面白がっただけに非ず、もっと大きな意味が。
日本酒は日本酒の、ワインはワインの、それぞれ得意な部分で活躍してもらうことにより全守備範囲がグーンと拡大し、こんなに多様性ある組み立てを可能としてんだと。

既成概念が軽く揺さぶられ、己の食嗜好の枠を押し広げられる快感。
ただ美味いだけじゃなく、食べている我々をもこうして教育してくれる訳ですよ。
これからもまた、勉強しに通わせていただきまッス!


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サンク・オ・ピエ

だいぶ遅ればせながら、3月のサンク8周年記念コース覚え書き。

まずは前菜のテリーヌやらピクルスやら。いいねいいね。
お気に入りのニコラ・フィアットともよく合って、ご機嫌なスタート。

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冷燻サーモン大盛りキターー! しかも今回のは一枚一枚がドデカい。
巨大な鮭の身を丸々活かし、薄ーく綺麗に切り出してあるのは見事。
美・技・味の三つ揃って、もはや芸術的な出来映え。

ニューフェイスな冷燻ホタテが、これまた。
凝縮された甘旨さに加え、見た目も味にも艶がでててイイ。

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蒸しフォアグラのレンズ豆クリーム添え。
フォアグラソテーも中がトロリだけれど、それ以上にやわやわのトロットロ。
フルフルなフォアグラを口に運ぶと、口の中で霧散するように溶けます。

本体は瞬時に消えても、レンズ豆クリームが依代となり、美味は続くよどこまでも。
蒸したフォアグラの美味しさも予想以上ながら、豆クリームとスパイスとワインと二重三重の包囲網で、とことん突き詰められた完成度に驚愕。

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オマールのビスク。 オマール海老のクリームスープですな。
身も海老味噌も殻の出汁も全部、オマールから引き出せる全てを絞り尽くした逸品。
ハンパない濃ゆさで、海老自体が融点超えてそのまま液状になったかの如く、実際に海老を食べるよりも海老の存在感じるほど。
単に高濃度のみならず整ったお味ゆえ、形はなくとも舌の上に海老の姿がハッキリ浮かんでくる。

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イベリコ豚ベジョータの背肉のロースト。
デカッ! これだけのカタマリ肉でこの焼き加減とは、いつもながら感心する。
味は文句なく最上級。 肉質のキメ細かさ、脂の軽やかさ雑味のなさ、素晴らしい…

テレビ放送に例えると、普通の豚肉がゴースト入ったアナログ放送なら、こちらはデジタルハイビジョン並にクリアで高精細。
イベリコ・ベジョータが特にハイスペックなのは、さらに高階調を備えているようなもんで、深みのある表現幅があると申しましょうか。
例えが順当かはともかく、食べる手が止まらんぐらい美味い!という事実は揺ぎ無し。

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イチゴのスープ仕立てリモンチェロ風味のレモンのソルべ添え。
あー 甘酸っぱくて、さわやか〜
大物続きで疲れた舌も、さっぱりします。

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…で、締めではなく、こっからデザート本番に突入。
フォアグラプリンと生チョコ。 ここでもフォアグラがフルフルしております。
これ実はかなーり濃厚で、豪華料理の数々をこなした後には本来キツ過ぎるぐらいだが、直前にイチゴスープ&レモンソルベでリセットされているから、こってり上等!ウエルカム!な受け入れ態勢で臨める。

生クリーム入りプリンにも似ているが、重厚さが違う。 味の厚みが段違い。
フォアグラってやつぁ、どこまで人を楽しませてくれる食材なのか。
極甘の酒も難なく受け止めそうな風格だし、「ほとんど黒蜜味のシェリー」でお馴染みのペドロヒメネスあたりとやってみたいのう。

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さて、このサンク開店記念コースは、今までの集大成的意味合いもあると思う。
切る技術、焼く技術、名レシピを再現する技術、新しいものにも挑戦する攻めの姿勢。
どれもが達人的な域に達しており、改めてクオリティの高さを見せつけられた。

そして毎年の記念コースを食べてきて実感するのが、サンクは確実に進化し続けてる。
サンクの何がスゴイって、このレベルにおいてもまだ成長途上ってことなんよ。
これだから、サンクはやめられまへんな〜


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