サンク・オ・ピエ
今回は赤ワインがあらかじめ席に用意してあり、それが1985年醸造の20年物ボルドーだと聞いて、少しビビる。
ほとんどワイン知らない素人が、こんなの飲んでいいんスか?
とりあえず、厳かに一口含んでみる。
ふーむ… 第一印象は、カツオ味。(笑)
それをシェフに言ったら、だったらブルゴーニュは梅カツオ味だって。飲んでみてぇ~

いや、本来の華やかな香りはちゃんと残っているし、アルコール臭もタンニン臭も低く、これだけで完結してて、肴なくてもどんどん飲めそう。こりゃ酒飲みが好みそうだ。
ヴィンテージ物ってのが、有り難がられるのもちょっとわかった。
さてさて、肝心の料理。
フォアグラと黒豚のテリーヌは、まず豚肉部分を口に運ぶと、しっかりもっちり良質のソーセージのようで、これとても好きな味。
ははーん、こんな冷えたフォアグラだけだとクドいから半々程度になってるのか?と思いきや、とんでもない間違い。
フォアグラテリーヌ単体で全然美味いの。口に入れりゃスッと溶け、良い香りまで残す。
「フォアグラ100%のテリーヌがまた美味いんですよ」と、シェフにニヤリとされたら、いつか絶対食べてやると思わざるを得ない。

スズキと筍のソテーは、とにかくアサリソースがイイ。
アサリの酒蒸しってのがありますけども、うまく出来た酒蒸しは身を食べるよりむしろ汁をゴクゴク飲んでいたいぐらいだが、正にそれを濃縮したような味。
あわや皿を舐めるところでしたよ。パンがあってよかった…

春野菜のスープは、筍や春キャベツやらの春野菜具だくさんスープにルッコラペーストがよくあっている。
これが、春のパワー溢るる味というか、滋養のある味というか、しみじみ美味い。
実は当日、鼻風邪をひいたのか食事中も鼻水止まらなかったのだが、これ食べたら治るとは。(出来すぎだが本当)

ホロホロ鳥のグリルは、半身の骨付を苦労して焼いてもらっただけあって、素晴らしい。
ホロホロ鳥は鶏ほど淡泊でないし、かといってクセはなく、もうすっかりファンですよ。
これにフォアグラソテーが加わって、すごく肉食べたって満足感。


トロピカルフルーツのシャーベットは、一つのフルーツでは出せない味と香りを複数入れることで補い合って、口の中にいろんなのが一気に広がる。うーん南国気分。夏先取り。
プルーンのタルトは、他に比べりゃ地味ながらも自分的に結構ヒット。
ナツメ餡の月餅のような、餡入り和菓子のような。それも上質な物ね。
これと件の赤ワインが合って、締めにとっても落ち着く味。

ふう。どうしても書きたいとこだけ書いてたら、大体全部解説してしまったな。
あと、ほとんどの皿に筍が入ってた筍尽くしだったのも、今回うれしい点。
エグ味もなく美味しいのはもちろん、他から浮いてないしちっともおかしくないの。
あんた実は昔からフランスに生えてたんじゃない?ってくらいさ。
筍もそうだが、慣れ親しんだ日本の素材がふんだんに使われているところや、カツオ味(^^;もあいまって、逆に和風なイメージも強く感じられる。
そのどれもが味の嗜好のツボに入るところを見るにつけ、自分が日本人であることを意識させられたりもした。
料理一つでここまで感じさせるって、すごいことですよ。
でも、またこんな画像。
コンパクトデジカメか、最新カメラ付携帯、どっちか切実に欲しい。
食欲のみならず、物欲まで刺激されまくり。
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手ブレに強いデジカメを、と思ってFinePix F10 を買ってみました。感度がISO1600 相当ということで、レストラン店内でもストロボ無しで撮影できそうです。室内で撮影実験してみるとそれでもシャッター速度10分の1秒とかですが、なんとかなりそうな感じ。
とはいえ、小さな三脚がやはり欲しいかも。
(^^;)
投稿 楊柳(やなぎ) | 2005.05.07 11:27 午後