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物語の主人公になりそこねる

通り慣れた道を車で走っていると、目の前をキジが横切った。
こんなとこにキジ? どう見ても、あの大きさと色形はオスのキジ。
周りに山ないんで野生ってことはまずないから、飼いキジが脱走してきたものか。
奴ら、あんだけ見事に走れるのね。ニワトリ真っ青な脚力。

数時間後、同じ道を通ると、今度は黒猫が横切った。
これまた、ベタなものが。
ここらへんは、いろんなものを放し飼いにしてるのだろうか。

この三日後。
ちょいと遠出をして車で走っていると、道路脇にサルが。
山がすぐそことはいえ、こんなとこにまで下りてくるんだ。
間近を走る車にも全く動じてない。

その道をしばらく走ると、道路の真ん中にイヌが座っていた。
今まですれ違った車は、律儀に避けてきたのだろう。
確かに交通量少ないけど、動じないにも程がある。

と、ここまできて、私にも彼らの意図がようやくわかった。
彼らは、きびだんごが欲しかったのだ。
すまん、うっかり持ってくるのを忘れ、君らにあげられなかったのだよ。

meganedrag

しかし、黒猫は何だったのかという疑問も残る。
こちらが魔女なのだと思いこんで、宅急便でもさせようというのか。
ごめん、うち、ホウキもデッキブラシもないんだ。

majotaku

さて。
実際のところ、私の生活圏においては、猿や雉に偶然出会うなんてそうそうない。
犬もインパクトのある登場だったし、こうして揃うとなんか面白いね。

それとも、ここまで揃うと単なる偶然でなく、瑞兆なのだろうか。
黒猫があることからして、大凶兆なのか。

とりあえず、後で忘れないように書いておく。

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