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サンク・オ・ピエ

「イワシのマリネ」はマリネというより軽ーく〆てあって、その仕事がいいんだなあ。
余分な臭みと水分だけ抜き、味や脂は落とさない。その為に効かす塩と酢は最小限。
だから、まんま刺身よりも普通のマリネよりも美味い。さすがです。

Iwashi_marine

下に敷いた玉葱はツマみたいなもんかと思ったら、大間違い。
これ全く辛くない。そして、甘い!
単なるオニオンスライスが、柔らかくて味があって甘みがあって。こりはビックリ。

水に晒してないのに辛くないのは、良い玉葱の切りたてすぐだからとのこと。
確かに、食べてると終わりのほうは、少し辛味が出てきた。
おそらく美味さの理由はそれだけじゃない。細胞を極力壊さない切り方の技術があってこそ、実現している味なのだと推測される。これもプロの仕事だ。

Moli_2004


「もち豚ハムとサラミ」。
サンクのハムは定評あるし、そいつを噂の「もち豚」版で。期待しつつ一口。
あら。ものすごくさっぱりしてる。何故かと思ったら、豚臭さがほとんどない。
これを食べると、通常のハムには豚特有の匂いが結構あることに気づかされる。
なんて考えつつ食べてると、2~3枚ぐらいはすぐペロリ。
味があって臭みがなくて食べやすい。これは厚切り肉で真価を発揮しそう。
というか、是非この肉でブ厚く食べたい。(泣)

おや。こんなとこに筍がいらっしゃった。
保存しておいた孟宗竹のじゃなくて、採ってきたばかりの真竹の筍ですって。
この時期に、新鮮な筍と出会おうとは、望外の喜び。
先日の筍尽くしの思い出までも反芻しつつ、やはり美味しくいただく。

Mochibutaham

ワインも、こないだのボジョレーみたいでハムに合う。これもガメイなのか。
もっと、このハムがあればいいのに…(しつこい)

Cote_roannaise_2004


「アサリとエビのパエリア」の味付けは塩。サフランとかも入っていない。
が、これにはいらないね。てか、むしろ入ってたら邪魔。それぐらいうまく出来てる。
米の芯まで旨味。一粒一粒旨味。

Paella

じゃあ、アサリとエビはただのダシなのかってーと、これがプリップリしてんの。
オールうんまい。魚介のパエリアには毎回やられちょるわい。

Asari_ebi_paella

ワインもね、なんかいいんだ。
蒸し暑い日なんか、これのキリッと冷やしたのが良さそう。
このワインを日がな一日飲みつつ、腹が減ったらこのパエリア喰い、それで夏をダラダラ過ごせたら最高。

Farnese


「鶏のグリエと玉葱のロースト」は、皮目パリっと、中柔らか。理想的な焼き鶏。

Tori_grille

そのジューシーチキンの上に、玉葱がどーんと。
さっきの玉葱にビビったから、まずタダモノじゃないとは思いつつ、やっぱり驚く。
うお!甘ーい! あんまり甘いから、焦げたとこがカラメル味。(笑)

Tori_tama_grille

材料、鶏・玉葱・塩、それ焼いただけ、みたいな。ほんと焼き鶏(塩)ぐらいのシンプル料理だと思うのに、濃厚ソースをかけちゃったかの如く、すごいことになってます。
それをいいワインと一緒にいただくと、これぞ本物の贅沢ですわ。

Michel_gros


デザートは、「黒ゴマのブランマンジェ」。
下層には黒ゴマが沈殿してるから、プリンのカラメルみたいな具合になってる。
全体が均質な黒ゴマ味でなく、一つの中に色と食感のグラデーションがあって面白い。
こっちのチーズムースみたいなのも、ふわっとした口当たりにチーズの香りとフルーツソースの香りが良い良い。

Blanc_manger


今回は、素材の扱いに脱帽。いつもそうだけど特にね。
常々マジックのような料理だと思ってはきたが、こんだけシンプルにされちゃうと、タネも仕掛けも仕込みようがない、秘密の調味料もすんごい裏技もあるわきゃない。
基本の部分を磨きに磨きゃ、こうなるってことなんだなと。
とっても頼もしく思えた訳ですよ。惚れ直しましたよシェフ。あ、迷惑ですか…

さーて、次は何を食べさせてくれるのだろう。7月も行くでー!

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