ゲド戦記(アーシュラ・K. ル・グウィン著 清水真砂子訳)

「ゲド戦記が映画化?! これは映画公開までに、原作を読み直さ(以下略)」
ジブリの作るゲド戦記ですものねえ。観るっきゃないでしょ。
宮崎ジュニア初監督という不安要因もあるが、宮崎父とはまた違った、新しいものを見せてくれるだろうという期待もあり。
とりあえず原作。本を見つけなくては。
押し入れの中をガサゴソと探す。・・・・・ない。
5巻と外伝の2冊だけはあったんだが。
むう。仕方ないので、1~4巻買い直し。とほほ。
しかし、昨今のファンタジーブームのせいか、最近になって昔の訳に手を入れることが多いらしく、これも訳を少々見直したとのこと。
より良い訳書が読めるので、新しく買って正解だね。(負け惜しみ)
いや、でも、ほんとに、第4巻「帰還」なんか、初版の翻訳では児童書という位置づけであの内容だったから、訳者の苦悩すら感じられるほど訳が遠回しで、なんだかなーという感想だったが、今回素直にズバッと書いてあってスッキリした。
また、一気に読み直すことで、ゲド戦記の偉大さを再認識出来たし、今の時代的にも、こちらの年齢的にも、本気で考えさせられる内容として、一層強く心に残った。
この時機に、新しい版で読み直すきっかけが出来て、心底良かったと思う。
そのことは、この映画に感謝したい。まだ観てもないけどな。

で、その映画なんですが。
予告篇とか見る限りでは、原作3巻をメインとして、1巻と5巻を絡めた感じ?
ジェンダー問題を抜きにしたって、「現代社会批判」やら「自己との葛藤」やら「老い」や「死」、どれ一つとっても深く大きいテーマをこんだけ入れられるのか。
宮崎父がゲド戦記の熱烈なファンであるのにかかわらず、自分にはこれの監督なんて無理だと言ったのもわかる。今の彼の制作スタイルでは、このテーマを扱いきれん。
親爺がダメなら、まだ若い息子でどうよ?という周りの気持ちもわからんではない。
だから出来はどうあれ、「無理してでも親爺のほうにやらせとけば良かったのに!」って感想だけは、ないと思うが… あれ?ハズレ前提になってる?!
先入観を持ってはイカン! とはいえ無性に観るのコワい。
原作にも、ジブリにも、ジブリを担ってくであろう未知数の宮崎ジュニアにも、なんか勝手に思い入れが生じてしまってねえ。
失望したくないし貶めたくもないから、最低限納得させる作品であって欲しいというか。
これほどハラハラして、封切りを待つ映画は初めて。
ああ 心配だー 心配だー
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