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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

DVD発売初日、さっそくゲット。
記念すべき初の映画ということで、劇場で観るべきかとも考えたんだが、クレイアニメは小画面だからこそのチマチマ感がいいのであって、大スクリーンではどうかと思いましてな。 とゆー理屈は、観に行けなかった自分への慰めな訳だが。

でも確かに、映画館で観るより良かった点も多々。
気がつかないほどのちっちゃいギャグ満載なので、今変なの映ってなかった?と巻き戻して確認出来るのはいい。
映画館で巻き戻し可だったら、しょっちゅう巻き戻しコールの嵐。

基本的にパロディなのだが、各々の元ネタを知っているかは、もはや関係ないかも。
サンダーバードを知らない子供だって、出撃シーンには見入る筈。それだけの完成度。
真の芸人の絶頂期には、ギャグであろうがなかろうが何を言っても誰もが笑い転げるという逸話を聞くが、むしろそんな感じか。
頭での理解を飛び越えて、有無を言わさず魅了する「力」がみなぎっている。

Kinchan

それにしても、スチール写真で見ると、単なる粘土人形ジオラマでしかなく、これほど面白いものとはとても見えん。
以前からの作品を知らず、並のクレイアニメでの映像クオリティを想像していたら、観ようなんて思わないだろう。
ところが、これに動きがついた映像となると、途端に生命が宿る。夢中で観てしまう。
アニメーションの根源的な魅力が、これにはある。

アカデミー長編アニメ賞を争った「ハウル」「コープスブライド」 は先に観ていたが、その映像レベルの高さに、正直どちらかが受賞しててもおかしかないと思った。
そんなやつらを破って「ウォレスとグルミット」の受賞というのも、頷ける出来だ。

いやはや、改めてファンになり申した。今から新作に期待してしまいますがな。
だけどおそらく、新作は早くて5~6年後か。
休みなく撮り続けて、一本分が数年かかるんだもんなあ。
ニック・パークには長生きしてもらって、たくさん撮ってもらわんと。

Nick_park

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サンク・オ・ピエ

先週に引き続き、またもやってきました。
週刊サンク・オ・ピエの時間です。 いや、ほぼ月刊ではあるけども。

まず駆けつけ一杯、スイカのブラッディマリー。
ウォッカベースで、ブラッディマリーのトマトジュースをスイカジュースにしたもの。
トロピカルな感じかと思いきや、塩を効かせて引き締まった味。大人の夏カクテル。
とはいえ、あのダイナマイトスイカだから、甘みと香りとサッパリ感が良いのです。
この一杯で、暑い中来て火照った体がスッと冷える。

これ西瓜でのバリエーションだから、ブラッディ・マリーならぬ、ブラッディ・ウリーてのはどうか。うわ、我ながら寒っ!
どうせクソ暑い時期限定のカクテルだし、寒々としたこの名前いいかも。
ああ、大人の飲み物が、オヤジの飲み物へと墜ちていく…

さて、体も心も冷えてきたところで、一皿目は帆立にデラウェア。
ミュスカデワインのあま~いブドウの香りと、デラウェアの実際の甘さが出会い、高級品種を超えるブドウの存在感。かつ、ワイン自体に甘さはないので、後口スッキリ。
だから、甘いブドウを大量に食べた時の、いつまでも口に残るクドさってものがない。
帆立の旨味と塩味がまた程よく、全て冷え冷えの爽やか美味。
真夏の前菜とはかくあるべし!

Cinq200608dish1

お次は、イナダとキウイ。刺身にキウイですか。むむむ。
薄切りをちょこっととかでなしに、おもいっきしドーンと厚切り乗っけ盛り。大丈夫?
これが意外といい。タマネギが間に入ることで違和感なく。
タマネギの辛味がイナダの薬味になって合い、タマネギの甘味がキウイと合う。
キウイとオーストラリアワインは、同郷?のよしみか香りがよく合ったり。
いつの間にやら、みんな仲良し。この甘酸っぱさでバクバク食べられちゃう。

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もち豚ハムとセミドライトマト。
もち豚ハムは、すっかりここのところの定番。部位を微妙に変えながら、三たび再会。
脂身たっぷりに赤身部分も愉しめ、これも良いですなあ。
サンク自家製のセミドライトマトは、やはり甘味酸味絶妙。
この皿とシェリーがあれば、何時間でも粘れるね。

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もち豚のコンフィは、肉を油煮にしたもの。
筋繊維がほろほろになってて、脂がじゅわっとするとこは、角煮にも似た食感。
油煮だけに脂分が抜けてないので、並の豚肉じゃ遠慮したいが、脂が身上のもち豚にはうってつけの調理法。
角煮と違って肉の味は全く抜けておらず、他の味も染み込んでないので、純粋に豚肉の味がとじ込められている。
で、外カリッ、中ホロッ・ジュワッ なのです。これは良い。

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もち豚レバーは、レバ好きにはたまらない味とコクばっちり。
豚レバなのに、特に臭み抜きの下処理なんていらないんですって。
だから味が濃い。でも臭みはない。うれしいじゃないですか。

もち豚ハツは、弾力ある歯ごたえ。グッと噛みしめるとサクッと噛みきれる潔さ。
さすがもち豚、いいハート持ってるぜ…
そして、肝の据わったヤツだぜ…(意味不明)

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待ってましたのメイン(あくまで私的にメイン)。ときめき鶏のカレー。
鶏とトマトでソースも重くなく、汗の滲む辛さが、これぞ夏カレー!
既に結構辛口だが、せっかくなので辛味オイルを掛け、ブーストアップ。

はっふはっふと掻っ込んで、今年もおかわりいっちゃいました。
こんなに食べてきて、二杯も入るとは、サンクカレーマジックじゃよ。
しかも、私、ここ4食ほど続けてカレーだったというのに。恐ろしい恐ろしい…

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スイカ&チャイのシャーベットで締め。
辛いカレーの後にこれは、甘さと冷たさが、舌と脳髄に沁みるね。
シャーベットを最も美味しく食べる方式ですわ。

Cinq200608dessert


それにしても、真夏の昼日中からの食事会ってのは、一番難しいと思う。
そこを、食前酒や前菜の導入部分とかで、うまいことやるなぁと感心。

さらに、もち豚ワールド。
今回ググッと、もち豚の魅力に肉迫。肉だけでなく内臓にまで迫ってますが。
また焼き加減が抜群。豚ホルモンのいいのを出すフレンチは日本じゃそうあるまい。
タンやガツも食べたいな。おっと、絶品モツ煮を是非もち豚で!

さらにさらに、カレー! & ダイナマイトスイカ!
これは、夏だからこその醍醐味。裏メニューだと思うとなおさら美味い。

まず通常じゃ出さないものまで駆使して、もてなしてくれる心意気に感激。
夏の定番どころを出してお茶を濁し、真夏ですし秋が本番ですから。みたいな逃げが全然ないもの。いつだって全力投球。
ほんと、いつ行っても、安心してまかせられる店です。


Cinq200608wine

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サンク・オ・ピエ

まず、三陸産生牡蠣。
おお、いつもの… って、今は夏ですよ? でも岩牡蠣でなく、正真正銘の牡蠣だ。
身はぷっくりとしてコクがあること、岩牡蠣の如し。
時期によって味わいは当然変わるが、夏の牡蠣がこんなに美味いとは知らなかった。
これにシェリービネガーをたらして、シェリーフィノのロックでいけば、もっ最高。
夏はこれに限るね。とか言い切るぐらい、もう夏の定番のような気がしてきた。

Cinq200607dish1

前菜は、一皿に多彩な顔ぶれ。
もち豚ハム・手切りのパルマ生ハム・ラタトゥーユ・自家製セミドライトマト。
これまたシェリー、しかも極上、ルスタウのアルマセニスタ・マンサニージャ。
生ハムとドライトマトには、シェリーが一番。全てが素晴らしく合う組み合わせ。

それらの美味に仰け反ってたら、意外にも主役は他にいた。それは、もち豚ハム。
前回も食べたけど、今回はバラ肉。これ絶品!
何がすごいって、脂身の美味さなんですよ。豚臭さがなく口の中でとろけるとろける。
パンチェッタみたいなもんだが、こんな美味いの食べたことない。
もち豚の凄さは、これまでの予想よりさらに上だった。こら、えらいこっちゃ。
この脂身使った料理をあれこれ想像するだに、オラわくわくしてきたぞ!

Cinq200607dish2

お次は、えーと… 冷製茶碗蒸し?(笑)
実は、オマール海老満載な茶碗蒸し。
下の蒸した卵部分には海老ミソたっぷり、上のコンソメゼリーには濃厚海老ダシ、具はオマールのハサミ部分の肉。三位一体海老攻撃。
見た目から海老というイメージは全くないが、なまじオマールをそのまま食べるより、強烈にオマール味! エビカニ好きなら必ず魅了されるであろう。
崖の上から海に向かって、「大好きだー!」と絶叫したい。(夕陽を浴びながら)

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続いて、オマール海老のエスカルゴバター焼。こちらは尻尾部分の身を使用。
いっしょに入った、極上ジャガバターのうまいこと。
本命はプリプリの海老肉。さっきので海老は堪能した気になってたけど、やっぱこの歯ごたえと味がたまらない。オマール海老って、ほんといいわ…

このオマールに合わせた、ロゼのシャンパンもよかった。
微妙な渋みが海老に合う。色も微妙にくすんだ色で、なんだか海老茶色?!

Cinq200607dish4Billecartsalmon

メインは、驚きの欲張りな一皿。
もち豚のグリエ ・窒息鴨胸肉ロースト・玉葱のローストとフォアグラのソテー。
食べたいの全部入りだー!

もち豚グリエは期待通り美味い。これに比べれば、そんじょそこらのポークソテーなんて臭いほど。だから格下料理みたいな通念があるのか。皆これ食べて考えを改めよ。
そんで、窒息鴨胸肉は柔らかーく、血の滴りそうな肉の味。激ウマー!
しかし、出てきた時、この窒息鴨が文句なく主役だろと思ったら、三つのパワーが拮抗してるもんなあ。しかもこの中で主役を選ぶなら玉葱&フォアグラ。すまん窒息鴨。

玉葱のローストが甘いのは経験済み、フォアグラに甘いのが合うのは周知。
それにしたって、数あるフォアグラ好相性の組み合わせの中でも、バツグンだわ。
ワインとのマッチングもあるから一概にどうのこうの言えないが、料理単体なら一番の組み合わせかもしれんぞ。いや、マジで。

Cinq200607dish5

合わせたワインはね、チェリーっぽい香りが、フォアグラに合うんだな。
軽くはないんだけどずっしり重くもなく、もち豚のあっさりした肉にだってバッチリ。

Mercurey2002

デザートまで、三種盛り。
こいつらが、食感のほうにすごい神経集中させられる出来。
今回のプリンはしっかり生地。とろとろでも固くもない。これだ!って感じ。
ティラミスは、メレンゲ主体のぽわぽわ軽~いチーズムースを、コーヒー味とココア味が引き締める。えらい懐かしいが、うまく作ればこんな美味いもんだったんだねえ。

それとチョコケーキ。食べ慣れてるクラシックショコラだと思うのだが、進化した?
小麦粉多めだと舌触りの若干ザラつき感があるし、チョコ多めだと噛んだ時の軽さ柔らかさがない。いつもはさほど気にしたことないが、これ食べたら瞬時に理解。
この配分と口当たりが求めてたものだと。知ってはイケない味をまた知ってしまった…
その上これとマディラとの相性抜群。やっぱ酒に合うデザートが一番。(爆)

Cinq200607dessert

これで全て終わりと思ったら、サプライズが。
なんと、隣のテーブルには、さかもとこーひーの坂本さんがいらっしゃって、新作コーヒーを振る舞ってくれた。
すっきりしてコクがあり後口に甘さまで。コーヒーがここまで上品な味を出すとは。
凄すぎてショック! ウチの淹れ方とあまりの味の違いにもショック!orz


さて、絶え間ない攻撃に翻弄されっぱなしで、美食の嵐のような時間が過ぎ去った。
数回分のコースを一気に楽しんだかのよう。実際それぐらいの種類があったし。
作るほうにとっちゃ、手間ばっかりかかる難儀なものだったと思う。
それを考えれば、ほんとーーに頭が下がる。

でも確実に、その労力に見合うだけの感動がありましたよ!
そして、テーブルを囲んだ者同士との共感。感動を共有したことがまた感動を呼ぶ。
美味しい料理は、みんなの心を一つにするなあ。


今回のスタイルはとっても良かったが、また同じようなのやってやって~ などとは畏れ多くて軽々しく言えませぬ。
ただ、いいモノがあれば、何品でもどんどん皿に乗っけちゃってくださいな☆

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