サンク・オ・ピエ
先週に引き続き、またもやってきました。
週刊サンク・オ・ピエの時間です。 いや、ほぼ月刊ではあるけども。
まず駆けつけ一杯、スイカのブラッディマリー。
ウォッカベースで、ブラッディマリーのトマトジュースをスイカジュースにしたもの。
トロピカルな感じかと思いきや、塩を効かせて引き締まった味。大人の夏カクテル。
とはいえ、あのダイナマイトスイカだから、甘みと香りとサッパリ感が良いのです。
この一杯で、暑い中来て火照った体がスッと冷える。
これ西瓜でのバリエーションだから、ブラッディ・マリーならぬ、ブラッディ・ウリーてのはどうか。うわ、我ながら寒っ!
どうせクソ暑い時期限定のカクテルだし、寒々としたこの名前いいかも。
ああ、大人の飲み物が、オヤジの飲み物へと墜ちていく…
さて、体も心も冷えてきたところで、一皿目は帆立にデラウェア。
ミュスカデワインのあま~いブドウの香りと、デラウェアの実際の甘さが出会い、高級品種を超えるブドウの存在感。かつ、ワイン自体に甘さはないので、後口スッキリ。
だから、甘いブドウを大量に食べた時の、いつまでも口に残るクドさってものがない。
帆立の旨味と塩味がまた程よく、全て冷え冷えの爽やか美味。
真夏の前菜とはかくあるべし!

お次は、イナダとキウイ。刺身にキウイですか。むむむ。
薄切りをちょこっととかでなしに、おもいっきしドーンと厚切り乗っけ盛り。大丈夫?
これが意外といい。タマネギが間に入ることで違和感なく。
タマネギの辛味がイナダの薬味になって合い、タマネギの甘味がキウイと合う。
キウイとオーストラリアワインは、同郷?のよしみか香りがよく合ったり。
いつの間にやら、みんな仲良し。この甘酸っぱさでバクバク食べられちゃう。

もち豚ハムとセミドライトマト。
もち豚ハムは、すっかりここのところの定番。部位を微妙に変えながら、三たび再会。
脂身たっぷりに赤身部分も愉しめ、これも良いですなあ。
サンク自家製のセミドライトマトは、やはり甘味酸味絶妙。
この皿とシェリーがあれば、何時間でも粘れるね。

もち豚のコンフィは、肉を油煮にしたもの。
筋繊維がほろほろになってて、脂がじゅわっとするとこは、角煮にも似た食感。
油煮だけに脂分が抜けてないので、並の豚肉じゃ遠慮したいが、脂が身上のもち豚にはうってつけの調理法。
角煮と違って肉の味は全く抜けておらず、他の味も染み込んでないので、純粋に豚肉の味がとじ込められている。
で、外カリッ、中ホロッ・ジュワッ なのです。これは良い。

もち豚レバーは、レバ好きにはたまらない味とコクばっちり。
豚レバなのに、特に臭み抜きの下処理なんていらないんですって。
だから味が濃い。でも臭みはない。うれしいじゃないですか。
もち豚ハツは、弾力ある歯ごたえ。グッと噛みしめるとサクッと噛みきれる潔さ。
さすがもち豚、いいハート持ってるぜ…
そして、肝の据わったヤツだぜ…(意味不明)


待ってましたのメイン(あくまで私的にメイン)。ときめき鶏のカレー。
鶏とトマトでソースも重くなく、汗の滲む辛さが、これぞ夏カレー!
既に結構辛口だが、せっかくなので辛味オイルを掛け、ブーストアップ。
はっふはっふと掻っ込んで、今年もおかわりいっちゃいました。
こんなに食べてきて、二杯も入るとは、サンクカレーマジックじゃよ。
しかも、私、ここ4食ほど続けてカレーだったというのに。恐ろしい恐ろしい…

スイカ&チャイのシャーベットで締め。
辛いカレーの後にこれは、甘さと冷たさが、舌と脳髄に沁みるね。
シャーベットを最も美味しく食べる方式ですわ。

それにしても、真夏の昼日中からの食事会ってのは、一番難しいと思う。
そこを、食前酒や前菜の導入部分とかで、うまいことやるなぁと感心。
さらに、もち豚ワールド。
今回ググッと、もち豚の魅力に肉迫。肉だけでなく内臓にまで迫ってますが。
また焼き加減が抜群。豚ホルモンのいいのを出すフレンチは日本じゃそうあるまい。
タンやガツも食べたいな。おっと、絶品モツ煮を是非もち豚で!
さらにさらに、カレー! & ダイナマイトスイカ!
これは、夏だからこその醍醐味。裏メニューだと思うとなおさら美味い。
まず通常じゃ出さないものまで駆使して、もてなしてくれる心意気に感激。
夏の定番どころを出してお茶を濁し、真夏ですし秋が本番ですから。みたいな逃げが全然ないもの。いつだって全力投球。
ほんと、いつ行っても、安心してまかせられる店です。

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