ネオ家事入門(ももせいづみ著)
家事本は役に立った例しがないので、読んだり買ったりすることもなかったのだが、この本を書店で見つけた時、題名に惹かれた。「ネオ家事」ですもん。「ネオ」。
こりゃ期待出来るかも。直感を信じ、中身なんて見ずに得意の衝動買い。
(いつもこれで失敗)
読んでみてビックリした。
これは正に、こんな本があればと長年求めていた内容。
ただ、あまりにもピッタリきすぎて、八割方は実践してるからあんま役たたん。(笑)
このテのものはネットで情報が伝播するんで、良い手法は共通してて当然だが、中には自身での試行錯誤の末に行き着いたスタイルまで同じだったり。
例えば、食器洗浄機の使い方とか。
こいつは革新的な素晴らしい機械だが、全自動でも万能でもない。
それをいかに最大限活用するかを模索した結果、食器は収納に良く乾燥もしやすい→形シンプルで頑丈な磁器、鍋はこびりつきが少なく収納に良い→テフロン加工で取っ手がとれるヤツ、手での皿洗いには効率よくこびりつきを取る→アクリル毛糸たわし。
効率化を求めれば、似たようなやり方になってあったりまえじゃん?
いや、そうだけどー、自力で同じ道程を歩んできた者としての共感があるのさね。
わかるぞ。どんな失敗をしたかまでわかる。同じ苦労を重ねてきた同志よ!

当初の目論見とは違ったが、普通に読み物として楽しめた。
なんか、ハウツー本というよりは、家事思想啓蒙本ですかね。
家事なんてもんは、やり方云々でなくて、考え方一つなんだと。
家事に対する、世間の旧態然とした思いこみがイカン!とも。これ激しく同意。
家事は主婦だけの聖域。その教義を盲信している人種もいまだ数多く存在する。
「家事=主婦の役目」ってのは、昔は生活する上で様々な仕事があって、ジジババも子供も何かしら仕事を担っていた中での、役割分担の一つだったはず。
現在は「家事」の守備範囲が昔より広く、さらに複雑高度化、一人の人間が全てを背負い込むのはかなり無理がある。電化による省力化なんて、ほんの一部でしかないのに。
昔は昔は と言うのなら、表層でなく本質を見習い、昔のように分担すべきだ。
かといって、割当を明確にし過ぎるのもよくない。
やれる人間がやる。出来ないとこはフォローし合う。
要は、家族全員でやっているという意識。奉仕でもお手伝いでもなくてさ。
誰かが環境を整えてくれるんじゃなくて、全員が参加して家庭環境を作っていく。
そうやって、支え合って共同生活をするから、家族の絆が出来るんじゃね?
個々のテリトリーをきっちり分けた、共同体意識の低い、形ばかりの家族じゃ、お互い無関心になったり憎んだりもしますって。
むう。家事をラクにする裏技でも見つけようとおもったら、現代家庭の問題点を突きつけられ、現代社会の病巣の一原因を見つけてしまった。
こういったものは簡単に変わらないが、変わるときは急激に、かつ劇的に変わるもの。
これから良くなる。そう信じたいですな。
するってーと、「DSお料理ナビ」みたいなものは、家事の敷居を下げてくれ、全員参加のきっかけを作る、とてもいいものかもしれん。
良好な家族関係のため、私もこれを使い、たまにはごく普通の料理を作ってみよっと。

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