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東京はとバスツアー

北海道旅行も無事終え、深夜帰宅した翌日、朝から私は、はとバスに揺られていた。

北海道を満喫した後でゆっくり休みたいのに、なぜ観光? 今更なぜ東京見物?
なんでこんなことになってるのか。私自身にもよくわからない。

しかも、定番中の定番スポット巡り。
期待なんか最初からしてないが、ある意味では想像を超えていた。
天下の大東京も、フツーの観光地のような切り口から、「観光客の目」で客観的に厳しく見てしまうと、こんな違ったものに感じられるとは。

まず、浅草寺。周辺を含めてならいいけど、観光寺としてはちょっと。
観光で有名な寺といえば、善光寺や京都奈良の寺院あたりを知っちゃってるから。
優れた宗教建築の、見る人を呑み込んでしまうような、威圧感や荘厳さはないなあ。

隅田川の水上バスは、浅草からだと初めてで、多少は見所あるかと思いきや。
所詮単なる汚い川だし、橋いっぱいあっても見るほどのもんじゃなし、川沿いにズラッと並ぶのは自由人達のテント群。

そして、東京タワーから見る東京ってのは、ただただ雑然とした街。
五稜郭タワーからの函館の風景を見たばかりなので、余計に感じてしまう。
まだこれが新宿なら、御苑や高層ビル群や線路が適度に配置されてて面白いんだが。

そのどれもが存在意義の大きいものだし、いい印象しか抱いてないんですがね。
それを、「さあどうだ!これが東京名物だ!思うさま観光しろ!」って、セットで見せられると、恥ずかしいような切ないような気分になるのは、どうしてなんだろう。


だけど、良かったこともある。それは今回の主役、はとバス。

座席がかなり高い位置なので、通常ない視点から見下ろす風景が新鮮。
バスガイドさんの流暢な解説で、それぞれの街の歴史や成り立ちを教えてくれるから、見知った筈のなんてことない街並ですら、イキイキして見える。

つまりね、もう、はとバスから降りなくていいんじゃないかと。
東京の街をぐるぐる巡って、全て車窓から眺めて、解説してもらって、後は美味しい弁当と美味しい酒でもあれば、言うことナシですよ。

もし今後こんな機会があるなら、そういうツアーを切に望む。

Hatobus

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