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新宿中村屋本店「オリーブパヴィヨン」

何食べるか特に決めてない時、脳内で検討項目の筆頭にリストアップされるものといえば、当然「カレー」であろう。
そこが新宿であった場合、真っ先に「新宿中村屋本店」が浮かんでくるのは必然。
日本での本格インドカリー元祖。その味は間違いなく一流であるが、強く惹かれる理由はそれ以外にもありまして。

中村屋本店はカレーの有名店なれど、単なるカレー屋に非ず。
2F「ルパ」に行けば、高級ファミレス風で和洋中と様々なメニューを取り揃え。
3F「レガル」はフレンチなので、ちょっと贅沢な食事も可能。
4F「ラコンテ」はカレーバイキングだから、がっつりカレー食べモードにも対応。
つまり、同行する相手に「どこでも好きな店選んでいいよ」などと寛容さを見せつつ、どちらにせよ自分には「インドカリー」の選択肢が必ずあることこそ、重要なのじゃよ。

そしたら、今回のリクエストは、「オムライスが食べたい」ですと。
あー あちらの店で、オムライスやってましたねえ。
それは、中村屋本店の脇っちょにある東館の「オリーブパヴィヨン」。

Pavillon


喫茶で利用するのがほとんどだから、食事に使うのは初めてかも。
ふむ。オムライス以外のメニューも、結構ありますな。
もちろんインドカリーだってあるが、ここはあえてカリーオムライスを注文。

まず、通常のオムライスを賞味。おお、これなら合格点あげられます。
オムライスって意外に繊細な料理で、卵の火の通し加減だけでなく、卵の風味とマッチさせるには、中のチキンライスのケチャップ味が濃すぎても薄くてもダメ、ドミグラスソースをかける場合、濃さや量によっては全体の味をブチ壊すケースもしばしば。
ここは、そーゆーこともなく、機嫌良く食べられた。
オムライスの店と謳うだけあって、オムライス愛がある。

イロモノ覚悟で頼んだカリーオムライスも、よろしいですよ。
こちらは、中がドライカレーのオムライスに、カレーソースをかけたもの。
ドライカレーに直接カレーソースではクドかろうが、オムレツがうまく仲を取り持つ。
カレー味に合わせた具に代えてもあり、カレーソースかけただけの雑な代物じゃない。
オムライスのバリエーションとしても、カレーの1ジャンルとしても、認めたっていい。

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いや、別に飛び上がるほど美味い訳じゃあないけどもさ。
技術、手間、コスト、そのどれもがほどほどでありながら、的確な仕事とうまいバランスで調和を生み出しているとこが好きだ。
それに、古い洋食屋とかにありがちな、固定観念と惰性でカビ生えたような料理ではなく、ちゃんと生きた料理だと思う。こんな何気ないものでもそれを感じる。

中村屋本店はその隅々まで、やっぱり中村屋の精神が息づいているのであった。

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