掃除機降臨
半ば壊れたまま数年来使用してた掃除機がついに全壊したので、いそいそと買いに。
購入機種は最初から決めてたが、一応店頭でじっくり見比べ。
それにしても売り場を見渡すと、本家ダイソンを筆頭に軒並みサイクロン方式。
掃除機業界を震撼させたダイソンショックは、思いのほか影響デカいんだのう。
サイクロンフィーバーで各社同じ方向に突っ走ってる現在、使い勝手の良さ・メンテナンスの容易さ・便利な機能、こうしたものを求めるほうが難しかったりする。
その中から選んだのは、マラソンサイクロンという、手入れがラクなサイクロン掃除機。
とはいいつつ、紙パックも使えるデュアル方式で、紙パックしか使わないけどな。

個人的にサイクロンはちょっとねぇ。この方式じゃ頻繁に必要となるダストカップやフィルターの手入れってヤツが、どーにも馴染めん。いくらラクだとて。
実は私にとって、掃除をし始めるまでが、最大の難所なわけで。
掃除しなきゃ!という際、掃除機に不満があると、まずこう思っちゃうのですよ。
「重くて取り回し悪いから面倒」だとか「うまく吸わないから時間かかって面倒」だとか「掃除後の手入れが面倒」だとか。
そんな気持ちでは余計負担感が増し、掃除をするにあたって一番の障害となる。
性能はさておき、そうした負担を感じさせないことこそが、大事なのではあるまいか。
あ、でも、吸いが悪いのは困りますぜ。
吸引力はあまり必要ないという意見もあるが、それは床の平らな所での話。
隅に溜まった埃をそのまま吸引するには、ある程度のパワーは必須で、それによってノズル付け替えの手間などが大きく違ってくる。
その点、吸引力ならこの機種は申し分なく、また「ガバどり機能」が思ったより効果を発揮する。パワーブラシの回転でヘッド操作も軽く、使用感は快適。
さらに「くるっと磨きの技」という、ドライシートを巻き付けて掃除しながら床磨きをするモードまである。これも時間と手間を省くのに一役買っており、結構使える機能。



弱点は排気性能ぐらいだが、これ以上は10万円クラスの最上位機種を買うしかないし。
目詰まりによる吸引力低下も、交換せずによっぽど回数使わなきゃ起こらないし。
総合的な評価として、このクラスでは群を抜いていると思う。
このように性能や使用感は充分、デザインも悪くないけど、欠けてるものがあるとすれば、スター性やカリスマ性じゃろか。 だって、掃除には「信仰」が必要なのだから。
掃除などという、しち面倒臭い儀式を続けてくのは、信仰心がなければ出来やしない。
そして、「掃除の神」宿るもの、それが掃除機。
一部の人間が掃除機に寄せる絶対的な信頼は、信仰そのものと言っていい。
「我が掃除機を崇め称えよ! 異教は排斥せよ!」って、狂信的信者も実際いるしな。
その性能に惚れ込んでしまえば、何十万円だとて高くなく、何十kgだとて軽々運べる。
これぞ、信仰の為せる業。
我が家に降臨した掃除の神は、「ダイソン神」や「ミーレ神」に比べると、カリスマ性こそないが、フレンドリーで愛嬌ある神様なのでございます。

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