サンク・オ・ピエ
生ハムがドーン!

このデカい塊から手切りしたばかりの、切りたてパルマ産の生ハムですよ。
加えて、自家製もち豚ハムに、チョリソ・イベリコ・ベジョータ。
ほほう、イベリコ豚のチョリソなんてのが。
豚肉の魅力はここでさんざ学んできたつもりでしたけど、まだ新顔出てきますか。
やっぱ脂が美味え。 生サラミ系の熟成した肉にパプリカ利いてて、また違った魅力。
ワインはホワイトジンファンデル。 全てが桜色で、とっても春らしく。

お次はこれまた、日本的な春らしい彩りの前菜。
筍に鰹に蛍烏賊に帆立に菜花とは、嬉しいじゃあないですか。
味付けは梅肉ソースであったり、酢味噌であったり、和風テイストだが、ワインやバルサミコを使うことで、ワインとの相性は完璧。
特に、カツオで驚かされた。
カツオには日本酒、出来れば高知の酔鯨あたりを合わせるのが私のデフォルトなんだけども、それとて、春頃のあっさりしたカツオには、いまいちしっくりしないと思ってた。
オリーブオイルと少々の薬味をサッと掛けて、ワインと一緒にいくのがこんなにも。
これから初鰹は、こいつでやってみよう。

イカ墨パスタは予告どおりとして、大量のホタルイカが!
真っ黒なイカ墨パスタに、パプリカを散らし、たっぷりのホタルイカ。
これは、夜の海に光点を残しながら群れ泳ぐホタルイカを表現してるのさ。
とか、適当なこと言ってみたり。
このホタルイカってのが伊達じゃなくて、具はスルメイカなどでも悪かないけど身だけの単一な旨味だし、身が厚い分の固さはどうしてもある。
それに比べて小さなホタルイカはムニュッと柔らかく、イカの身とゲソとワタが全て詰まった、軽く噛むだけで炸裂するイカ爆弾。
そして、真っ黒なソースには、イカ墨のみならずトマトソースが隠されている。
これにパプリカがかかり、さらにパルミジャーノもどっさりかけて召し上がれ。
と、きたもんだ。
コク!旨味!コク!旨味!の連続コンボ。
こんなにブチ込んでも全てが活きていて、まとまってるものなぁ。
これだけの旨味を全て呑み込み尽くす、ブラックホールの如き驚愕の漆黒ソースよ。

仔牛肉のシチュー。 シチューというと語弊あるかもしれんが、基本的にはあんなの。
しかし、さすがのメインディッシュ。 こりゃ堂々たる肉料理だね。
肉入ってるから当然と思われるでしょうが、やけに肉の味しっかりしてて。
肉の量を多くしたり、高価な肉使ったりしても、こうした煮込みになると、具材の一つとなって肉の存在が希薄になりがち。
ところがこの御肉様は、「肉の俺が主役だぜ!」って主張しまくり。
通常、スネ肉は長時間煮込まなければ柔らかくならず、そうすると肉から若干味の抜けた感じは否めないが、柔らかさと肉の味を両立してるのは、柔軟な肉質の仔牛肉だからこそなんだろか。 なんにせよ、よく煮込めばOKの単純肉料理ではない。
肉肉肉肉うるさいが、それほど肉肉しい肉なんだもの。

デザートで締め。
パウンドケーキにチョコケーキ。
こういう何気ない、珍しくもないものは、無意識に評価厳しくなるけど、きっちり美味。
上質な甘いものに合う、甘いお酒がさらにそれを高める。
これって、ポートだっけ?マディラだっけ? ま、何でもいいや美味けりゃ。(爆)

春の味覚満喫。
イカ墨で歯や唇が黒くなるのを物ともせず、目の色変えて夢中で貪り喰うほどに。
春の生命力を、バッチリ取り込みましたぞ!

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